匿名のSNSに関する一考察

**匿名性ってよく話題になると言うお話

Webでは匿名と記名の二つの話が盛り上がることが多い

特に掲示板やなんかの利用者参加型のコンテンツの利用に対して
以下では、単に「議論」と言った場合には、各々「スレッド」や「トピック」などの馴染み深い表現に勝手に置き換えてください。

多分、今なら匿名の代表として2ちゃんねる、記名の代表としてMixiなんかが挙がるかも知れない
この二つを対比させた論考はそれなりに多い

でも、問題はもっと複雑?

**ネット上のサービスの観点

多分、ネット上のサービス(最近の流行的にはCGM?)を分類するための観点は「匿名と記名」だけで十分ではない

***分類のための観点
-匿名と記名(誰が書けるかという観点)
--匿名
--記名
-参加制限(誰が参加できるかという観点)
--参加者が制限される(会員制)
--制限されない
-閲覧制限(誰が見ることができるかという観点)
--限定された利用者のみが閲覧可能
--誰でも閲覧可能

もちろん、それぞれの観点の混合型もありうる
あと、それぞれのメリットやデメリットは多分言い尽くされているような気配がする

匿名と参加制限有りのメリットを合わせることは出来ないか?
どんな良いことがあるの?
-発言者を制限することでノイズを減らす
-匿名のため、他の場所での発言に引きずられず忌憚無い議論ができる
**そのデメリットは?
-一つの議論内で発言者の同定が難しい
-発言者が制限されることによる閉鎖性

ではどうするの?

前提として、コミュニケーションを取るようなサービスを考えよう。

**目的、望むべき未来
一つの議論では、参加者を同定したい。議論が成り立たなくなるので
コミュニティ全体では、個人を特定されたくない。他の議論に目的の議論が引き摺られる

***目的へ到る方法

前提として、各議論には議題がある。例えばスレタイやトピック名。参加制限有りということはサービス利用にはログインが必要、且つログイン名等のサービス内でユニークなIDが与えられている。
上記の二つの情報(トピック名とログインID)を元にユニークなIDを議論ごとに振る。例えば、二つの文字列を連結した文字列のハッシュ値
これにより、同一の議論内で同一のログインIDをもつ利用者の書き込みを同定することが出来る。一方、他の議論では異なるIDが割り振られるため、同一のログインIDをもつ利用者の書き込みを同定することは出来ない。
また、基本的にサービス運営者には誰がどの書き込みをしたかは把握可能なので、匿名を装った荒らしなどに対して抑止力を持つ。他にもプライバシー的な配慮も出来たことにする
もちろん、一人の利用者が複数のログインIDを持つことによる問題は解決不可能。それは話の次元が違う

***似たような仕組み

2ちゃんねるでは、こういった仕組みっぽいものが導入されている。
例えばID制度。ただ問題は、IPと時間と言う変化するものをキーとするため、頻繁に変わってしまう。そのため、一つのスレッドでも発言者を同定することが出来ない。
トリップも付け替え可能なため、同定するためには使えない

補足的に
多分、これからのSNSは大きく3つに分かれると思う。
趣味や属性によるコミュニティ
現在、よく言われているSNSに一番近いもの。ただし、コミュニティとしては小規模になる。他にも社内SNSなんてのがあればここにあたる(っていうか社内SNSはただのグループウェアだと思う。。。)
PNS(Public Networking Service)
現在のMixiのような位置付け。趣味や属性に寄らず、多数の利用者が存在するコミュニティ。要するに社会的体裁を取り繕うための社交場。
*ただの会員制BBS
なんの変哲も無い会員制BBS。例えば、ブログサービスを行っているサービスプロバイダが公開を会員限定にするとこうなる。もしくは、友人や近しい身内限定のSNSなどもこれにあたる

今回のお話は、上の「趣味や属性によるコミュニティ」と「PNS」に適応可能だと思う

from http://atyks.ngram.org/think/anonymousSNS.html